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畳の構造

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今回は今まで説明していなかった、 畳の構造 について説明したいと思います。 畳の基本的な構造は、3つの部位から成り立ちます。 畳表    畳表は、私たちの肌に触れる表面の部分です。国産の畳表の95%は、熊本県で作られるいぐさから作られております。    畳表は約3000本から約7000本ものいぐさから作られ、使用されるいぐさの数が多ければ多いほど良い畳表とされております。また、製織される際に使用される糸によっても畳表の出来が変わります。業界では「麻綿」と呼ばれる、綿糸と麻糸の2本から作られる畳表は、山がくっきりと出るため凸凹ができます。この「麻綿」の畳表を踏んだときに凸凹が足の裏を通して、脳を刺激し活性化させます。 畳床    畳の特徴として、フローリングにはない「クッション性」が挙げられます。 これは、40センチほどにも及ぶ厚さのわらを5センチまで圧縮しているため、生み出されるクッション性です。しかし、現在はインシュレーションボード(木質ボード)やポリスチレンフォーム(発泡スチロール)などの軽量な人工素材である畳床が使用されております。 畳縁    畳縁(たたみべり)は、畳の形状を維持するため、角を保護するために使用されているものです。畳表替えをする際には、畳屋さんによっても異なりますがこのヘリの柄をお好みのものに使用することができます。    また、近年はこの畳縁を使用してハンドメイドの小物がよく作られております。 ここまで、畳の構造として3つのパーツを説明してきました。これまでの記事で、 何度か名前は登場しましたが、分からなかった読者もいらっしゃったかもしれません。今後はこれらの専門用語や畳表の選び方など参考になるような記事を書いて参ります。